こんにちは! インドネシアで日本語学校を運営しているサトです。
メタバースを授業に使ってみたいけど、VRゴーグルもないし、予算もない。
……とお悩みかも知れませんね。
わたしの学校も、予算がない点は同じです。
ただ、メタバースを授業に取り入れることは可能です。
この記事では、メタバースを日本語の授業に活用する際の基本的な考え方と、活用事例をご紹介します。
この記事の「メタバース」
まず、この記事でいう「メタバース」を定義しておきます。
『メタバースの歩き方』という本によると、「メタバース」には次の2つの意味があるとのこと(太字はサトによる)。
・未来にやってくるメタバース的な側面をすでに獲得しているサービスをさして「メタバース」という場合
・Meta社を始めとした、さまざまな企業が構築しようとしている未来のプラットフォーム
株式会社往来 著『メタバースの歩き方』(2022年)より引用しました。
この記事では、ひとつ目の「メタバース的な」サービスを「メタバース」として話を進めます。
基本的な考え方: まずはスマホ・PCで
基本的な考え方として、メタバースを授業に導入するなら、スマホやPCから始めるのがベストだと思います。
メタバースは言わば「ネット上の3Dの世界」で、アクセスするのに必ずしもVRゴーグルは必要ありません。
たとえば、わたしが初めて入ったメタバースは、「cluster」というアプリのもので、PCを使いました。
動画をご参照ください。
動画は「ワールド」という3Dの世界の作り方を説明したものですが、イメージだけつかんでいただければと思います。
重要なのは、この3Dの世界にはVRゴーグルのほか、スマホやPCでもアクセスできることです。
「cluster」以外にも、VRゴーグルが普及していない現状に合わせて、スマホやPCに対応しているサービスが数多くあります。
次では、そんなサービスの中から、わたしが授業で実際に使ったものをご紹介します。
授業での導入例
では早速、次の事例を、アプリやサイトなどのURLとともにご紹介します。
なお、わたしは『まるごと』や『いろどり』を使っているので、その授業での話です。
また、オンライン授業での取り組みであることもお伝えしておきます。
「バーチャルモデルハウス」で家の中を案内
まず、「バーチャルモデルハウス」で家の中を案内する練習です。
こちらは、次のCan-doで使いました。
家の中を案内する(『まるごと』入門 第8課)
おすすめはアイフルホームのバーチャルモデルハウス。
というのも、家の中をけっこう自由に歩き回れるからなんです。
他社のバーチャルモデルハウスだと、360度、見渡すだけのものも多く、練習には不向きです。
また、PCやスマホでふつうに(ダウンロードなしで)アクセスできるのも、ありがたいポイントですね。
動画は見当たらなかったのですが、気軽にアクセスできるので、一度ご覧ください。
リンクを貼っておきます。
「Gucci Garden Virtual Tour」で商品にコメントなど
次に、「Gucci Garden Virtual Tour」で商品にコメントなどをする練習です。
こちらを使ったのは、次のCan-doの練習です。
- 店にあるものについてどう思うか言う(『まるごと』入門 第16課)
- 友人などと買い物をしながら、商品について簡単にコメントし合うことができる(『いろどり』入門 第15課)
PCやスマホでダウンロードもなしでアクセスできる反面、操作が少しやりにくいというデメリットもあります。
リンクは次のとおりです。
よろしければご覧ください!
なお、操作性を求めるなら、「仮想伊勢丹新宿店」もおすすめです。
詳しくは、次の記事をお読みください。
「cluster」でねぶた祭り体験
最後に、「cluster」での「ねぶた祭り」体験です。
こちらは明確なCan-doがあるわけではないのですが、『まるごと』中級1 トピック9の「伝統的な祭り」で使いました。
「教室の外へ」で「ねぶた祭りを動画で見てみる」という活動の提案があったので、それに乗っかった形です。
ねぶたが動くだけでなく、『まるごと』の聴解でも話題になっていた「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声もあり、学生にも好評でした。
「cluster」はスマホでもPCでも、アプリのダウンロードが必要ですが、それだけの価値はあると思っています。
以下に、アプリのダウンロードリンクと、「ねぶた祭り」のリンクを貼っておきます!
まとめ
この記事では、メタバースを日本語の授業に活用する際の基本的な考え方と、活用事例をご紹介しました。
現状、メタバースを授業に導入するなら、スマホやPCを活用するのが現実的だと思います。
また、活用事例は次のとおりでした。
また何か思いついて、授業で使ったら更新します!
あと、「バーチャル秋葉原駅」も「使えそう」だと思っています。
詳しくは、次の記事をご覧ください。
この記事が、メタバース活用のヒントになれば幸いです!
なお、メタバースについて本で学びたいなら、おすすめのメタバース本をまとめた記事がおすすめです。
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