メタバースについて勉強中のサトです。
メタバースに関する資格自体がまだ珍しい中、メタバーススクール「アカデミア」で「メタバースマスター」という資格を取得しました。
この記事では、「メタバースマスター」の概要などを解説します。
「メタバースマスター」とは
まず、「メタバースマスター」という資格について、解説しましょう。
「メタバースマスター検定」というプログラムを修了すると得られる資格で、公式サイトには次の説明があります。
本検定は「メタバース」空間を理解・活用し、ビジネスや新しい活動を創出する事が可能な人材
株式会社リアルエステート・エージェント・ジャパン(運営元)公式サイトより引用しました。
「メタバースマスター」となることを目標とした資格検定プログラムです。メタバース関連につ
いての単なる知識だけではなく、実際にメタバース空間で一定期間、様々な体験をし、ご自身
で実際にイベントやクラブ等のプログラムを構築、実施する中で、実用的なメタバーススキル
を習得する体験プログラム型検定です。
個々にある通り、講義を通じて知識が得られるのはもちろん、メタバース上で自らイベントを開催したり、クラスメートが開催するイベントに参加したりしました。
「メタバースマスター検定」の概要は、次のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
資格の種類 | 民間資格 |
運営元 | 株式会社リアルエステート・エージェント・ジャパン |
費用 | 4,980円/月 |
受講期間 | 2か月〜 |
修了要件 | メタバースに関する講義の受講(2回) クラスメートがメタバースで開催するイベントへの参加(8回) メタバース内でイベント開催(1回) 筆記試験合格 |
その他 | 100%オンラインで完結 |
「メタバースマスター」は、公的資格ではありません。
それでもメタバース関連の資格自体が珍しく、画期的だと思います。
また、時間・費用などの負担が軽いのも魅力的。
最短2か月・1万円以下で取得できる上、すべてオンラインで完結しますからね。
では、上の表の「項目」を詳しく見ていきましょう。
資格の種類
「メタバースマスター」は、民間資格です。
株式会社リアルエステート・エージェント・ジャパンという会社が運営しています。
次に同社について、少し補足します。
運営元
「メタバースマスター検定」の運営元は、先ほども触れたとおり、株式会社リアルエステート・エージェント・ジャパンです。
同社の概要は、次のとおり。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社リアルエステート・エージェント・ジャパン |
代表取締役 | 杉浦 隼城氏 |
所在地 | 東京都港区麻布十番1-5-10アトラスビル |
公式サイト | https://grec.jp/ |
代表取締役の杉浦氏が「メタバースマスター検定」を自ら運営、講義まで担当されています。
同社は以前から「国際不動産カレッジ(不動産英語塾)」を運営しており、たとえば次のような「不動産+英語」がキーワードのさまざまな講義を展開しています。
- 米国宅建
- 不動産英会話
- 不動産関連英文精読
など
どうして、不動産関係の講座を手掛ける会社が、メタバースマスター検定を始めたのでしょうか。
杉浦氏がメタバースマスター検定を始めた理由
杉浦氏とのメールのやりとりで、同氏がメタバースマスター検定を始めた理由を教えていただきました。
メタバースマスター検定で使われているプラットフォームは「GAIA TOWN」といい、もともとアメリカの不動産仲介会社であるeXp Realty社(上場企業)が不動産営業に利用しているものです。
このプラットフォームを国際不動産カレッジに導入した杉浦氏は、日本がメタバース後進国になっていることに気がついたと言います。
このままでは日本がGAFAにITビジネスをほぼ占領されてしまった「失われた30年」をまたこの領域で繰り返してしまう
少しでも多くの方にメタバースの可能性を知っていただきたい
そんな想いで、メタバースマスター検定を始められたそうです。
背景に、「日本をどうにかせねば」という危機感があったと言えるでしょう。
費用
「メタバースマスター検定」の費用は、1か月4,980円です。
メタバース関連講義のほか、不動産英語や不動産投資の講座なども受けられて、なかなかお得感がありました。
わたしは不動産投資には縁がないのですが、興味深い内容でした。
月4,980円でメタバースや不動産英語などを学べるサブスクとも捉えられますね。
受講期間
「メタバースマスター検定」を取得するのに、最低限2か月はかかると見ておいたほうがいいでしょう。
タイミングが合えば1か月でも修了できるかもしれませんが、修了要件を満たすにはかなりタイトです。
修了要件は、次で解説します。
わたしは2か月でもギリギリでした……。
修了要件
「メタバースマスター検定」を修了するには、次の4つの要件を満たす必要があります。
- 杉浦氏のメタバース講座を受講(2回)
- メタバース内でのイベントに参加(最低8回)
- メタバース内でイベント開催(最低1回)
- 筆記試験に合格
1〜3は順不同で、3つともクリアしたら筆記試験を受ける流れです。
それぞれ、かんたんに見ていきましょう。
杉浦氏のメタバース講座を受講
杉浦氏のメタバース講座では、最新のメタバース事情を一気に知ることができます。
講義はオンラインで、リアルタイムでもアーカイブでも視聴が可能です。
入門編と応用編があり、毎月1回ずつ開催されています。
これだけなら1か月で修了できるかもしれませんが、次のイベントへの参加が一番のネックでした。
メタバース内でのイベントに参加
メタバース内のイベントに参加するのも、修了要件の1つです。
「メタバース内」というのは、「GAIA TOWN」というプラットフォーム。
PCとインターネット環境があればアクセスできます。
イメージは、次の動画のとおり。
イベントを開催するのは他のクラスメートの方。
内容はご興味に合わせてさまざまで、知的好奇心が刺激されます。
個人的にいちばん印象的だったのは、「Kindleで出版する方法」です!
一方、イベントに8回参加するのが修了要件の1つですが、これを1か月で達成するのはかなり難しいと感じました。
というのも、一度決まったスケジュールが変更になることがあったからです。
みなさん、お仕事をされているので理解できるところです。
また、イベントはアーカイブには残らないので、リアルタイムでの参加が必須。
このあたりを考えると、1か月で8回参加するというのはかなり厳しい……。
次で解説するとおり、自分でもイベントを開催する必要があるので、なおさらです。
メタバース内でイベント開催
イベントには参加するだけでなく、自分で開催する必要もあります。
テーマは自由で、杉浦氏も相談に乗ってくださいますのでご安心を。
わたしは本職が日本語教師なのですが、英語学習をテーマに発表を行いました。
外国人向けの日本語の授業を体験していただき、そのベースになっている「第二言語習得論」について解説するというものです。
英語学習にも応用できる理論なので、お役に立てるかなと思ってこのテーマにしました。
そのときの様子がこちらです。
メタバース内でプレゼンを行うのは初めての体験で、新鮮でした!
また、プレゼンのあとには、「外国人に部屋を貸したがらない大家さんもいる」という不動産業界の話に発展。
「我われにもできることがあるかもしれない」と杉浦氏がおっしゃっていたのはうれしく思いました。
筆記試験に合格
1〜3の修了要件を満たすと、筆記試験を受けることができます。
筆記試験はメタバースやブロックチェーンなどの知識が問われるもの。
PDFの問題用紙と、Wordファイル形式の解答用紙が送られてきます。
概要は次のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
内容 | メタバース・ブロックチェーン・NFTなどに関する基礎知識や最新動向など |
問題形式 | 4択問題 |
問題数 | 30問 |
合格ライン | 正答率80%以上 |
制限時間 | なし |
その他 | 解答の際、本やネットの閲覧可 再提出も可(1回まで) |
4択なので楽勝かと思いきや、難易度はけっこう高めでした。
勉強不足だった説もありますが……。
それでも、なんとか合格!
試験後は合否のお知らせだけでなく、杉浦氏からのフィードバックがあり、ありがたいと感じました。
その他の特徴
「メタバースマスター検定」のその他の特徴として、すべてオンラインで完結する点が挙げられます。
東京に行く必要もなく、世界のどこにいても受講・修了できます!
「メタバースマスター検定」はどんな場合におすすめ?
「メタバースマスター検定」は、次のような場合におすすめできます。
- メタバースに関する最新情報を効率よく手に入れたい
- メタバースに興味がある方々と交流したい
- メタバースのついでに英語なども学びたい
このケースに当てはまるなら、公式サイトをのぞいてみてください!
おすすめの本
資格取得とまで行かなくても、メタバースについてもっと気軽に勉強したいなら、本を読むのもおすすめです。
わたしもメタバースにまつわる本を10冊以上は読んできましたし、新しい本が出たらちょくちょく買っています。
おすすめのメタバース関連本をシェアする記事はこちらです。
まとめ
この記事では、「メタバースマスター」の概要などを解説しました。
わたしは「メタバースマスター」を取得しましたが、まだまだ学び続けたいと思っております。
ご参考になれば幸いです!