こんにちは! インドネシアで日本語学校を運営しているサトです。
教育に携わるものとしては、メタバースの存在は気になりますよね。
近い将来、無視できない存在になるかもしれませんから。
わたしも日々、勉強中です。
この記事では、『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』という本を読んで学んだことなどをシェアします。
日本語学校を運営するものとして、また日本語教師としての立場で学んだことです!
『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』の著者について
まずは、本書の著者である佐藤航陽氏をご紹介しましょう。
佐藤氏は、株式会社スペースデータという会社の代表取締役社長で、次のような経歴をお持ちです。
- アメリカ経済雑誌『Forbes』の「30歳未満のアジアを代表する30人」に選出
- 同誌の「日本を救う起業家ベスト10」に選出
- 著書『お金2.0』が2018年のビジネス書部門で売上日本一を記録
いやあ、なんかすごいですよね。
で、スペースデータ社がどんな会社かをご説明する前に、次の動画をご覧ください。
実はこれ、スペースデータ社が開発したAIが自動生成したものなんですよ!
より正確には、次のとおりです。
衛星から取得した地球観測データに機械学習をかけて、AIに地上の3Dモデルを自動生成させました。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
初めて知ったときはビビりましたよ……。
この3Dモデルをどう使うかというと、公式サイトに書いてありました。
最終的には交通量・人通り・昼夜・四季・気温・植物分布・夜間光量など、この世界のあらゆるデータを学習してバーチャル空間に「世界」を再構築するAIの実現を目指しています。
株式会社スペースデータ公式サイトより引用しました。
「バーチャル空間」の「世界」こそ、メタバースですね。
こんなAIを開発した佐藤氏が、メタバースについての本を書いたのにも納得です。
では、本書ではどんなことが学べるのでしょうか。
本書で学んだこと(3点)
わたしが本書を読んで学んだことは、いろいろあります。
「メタバースとは何か」という基礎も学べました。
本書からの学びの中で、特に印象に残っているのは、次の3点です。
1点ずつ、見ていきましょう。
メタバースに日本復活のカギがある理由
まず、メタバースに日本復活のカギがある理由です。
佐藤氏は、次のように説明しています。
日本は「人材・知財・文化」の3つすべての観点からも他国に比べて下駄を履いてスタートできる有利な状態なのです。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
日本は徐々に国家としての停滞が顕著になってきていますが、メタバースは久しぶりに日本が世界でプレゼンスが出せる新産業の登場だと見ています。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
「人材・知財・文化」の詳しい解説は本書に譲りますが、説得力のある内容でした。
日本を中心にメタバースが盛り上がれば、世界での日本への注目が高まるはず。
日本語学習にメリットを感じてくれる方が増えるかもしれません!
メタバース設計の心構え
それから、メタバース設計の心構えも学べました。
佐藤氏によると、メタバース(世界)には2つの大切な要素があるんだとか。
世界とは、視認できるビジュアルとしての「視空間」と、社会的な機能と役割をもつ「生態系」が融合したものです。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
メタバースは、視空間+生態系の合わせ技で構築しなければなりません。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
わたしなりに言い換えれば、3Dの世界というハコ(視空間)さえ作れば終わり、ではないということですね。
中身に当たるコミュニティなど(生態系)の運営にも目を向ける必要があるということです。
わたしは大規模なメタバースを作ろうとはまだ考えていません。
それでも、「参加者個人を惹きつける仕掛け」として紹介されている次の5点は、日本語学校運営のヒントになりました。
- ランダム・フィードバック
- 届きそうな目標の設定
- 難易度のエスカレーション
- 社会的相互作用の可視化
- 進歩している実感の提供
実はこれ、ゲーミフィケーションのテクニックなんだそうです!
学校運営のヒントになったのも、うなずけますね。
詳しくは、本書をご参照ください。
無料で内容を知る方法も、あとでお伝えしますので!
メタバースの未来予想
本書で学んだことの3点目は、メタバースの未来予想です。
わたしが特に惹きつけられたのは、ざっくりいうと「個人がメタバースを作り、そこに広告を貼る」という部分です。
冒頭でご紹介した動画を念頭に、佐藤氏は次のように述べています。
実験段階なのでまだ精度は低いですが、理論上は衛星から観測できる範囲であれば、世界中のあらゆる景観を自動生成することも不可能ではありません。ここからさらにAIに現実世界のあらゆる情報を学習させて、バーチャル空間に世界を再構築していきます。その世界の3Dモデルを、誰でも使えるように無料で配布していく。これが今私が思い描いている近未来のビジョンです。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
佐藤氏の「ビジョン」が実現し、無料で動画のような3Dモデルが使えれば、個人でも大規模なメタバースの「ハコ」の部分を作れるようになれそうです。
さらに、佐藤氏はこんな未来も予想しています。
VRデバイスを通してユーザーが見ていた視覚情報を基に、その人にだけメタバース上の都市の看板に特殊な広告を表示させたり、部屋の中のアイテムを差し替えたりといったことがリアルタイムで可能になります。
佐藤航陽 著『世界2.0』(2022年 幻冬舎)より引用しました。
これが本当に実現したら、ブログやYouTube動画に広告を貼る感覚で、メタバースに集まる人たちを対象に広告を貼る未来も来るかもしれません。
clusterなどで小規模なメタバースづくりを体験しておくと、それだけでも将来の仕事や収入につながるかも、と思っています。
そうならなくても、自分が作ったメタバースに友だちや学生を呼んでワイワイするのは単純に楽しそうですけどね。
無料で内容を知る方法
ここまでお読みいただいて、本書を実際に読んでみたい! と思っていらっしゃるかもしれませんね。
ここには書き切れなかった学びもまだまだありますし、ぜひ手にとってみていただきたいと思っています。
ただ、できるだけお金はかけたくないですよね。
ご安心ください。本書の内容を無料で知る方法がありますので!
それは、Audibleの無料体験です。
Audibleの無料体験
AudibleはAmazonのサービスで、本書を朗読したものを聴くことができます。
しかも、30日間は無料で試せるんですよ!
無料期間の間に解約すれば、お金は1円も払う必要はありません。
また、特別な器材も必要なく、スマホさえあれば聴けます。
わたしも初めはAudibleで聞いて、いい本だと思ったので改めてKindle(電子書籍)版を買いました。
まずはお気軽に、Audibleをお試しください。
まとめ
この記事では、『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』という本を読んで学んだことなどをシェアしました。
次の3点でしたね。
少しでも気になるなら、まずはAudibleで聴いてみてくださいね。
ご自身ならではの学びがあるはずです!
オススメのメタバース本3選
なお、メタバース本はいろいろあってどれを読めばいいか迷っているかもしれませんね。
そこで、わたしが今まで読んだ10点以上のメタバース本の中から、3点をピックアップしました。
どれも無料で読めますし、内容も間違いないものです。
特にオススメのメタバース本(3点)を紹介する記事はこちらです。ぜひお読みください!